濃霧の海にて。その3

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海方向ばかりり目が行ってましたが、振り返ると小舟が目に入りました。普段はごちゃごちゃした焼却炉やなんやかやが、霧に包まれてその存在感が薄れています。騒がしい風景も霧の効果でしっとりした雰囲気になりました。Olympusのアートフイルターで云う所の「デイドリーム」に近い感じでしょうか。 

E-620 ZD14-54mm LR3

濃霧の海にて。その2

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家を出て回りの濃霧に煙る様子に、頭に浮かんだ映像がこれ。この場所は時たま登場するいつものフィールドの海側に降りた場所です。晴れや曇りの日は水平線上には、対岸にある島が浮かんでいます。この霧の深さなら、遠景は霧に隠れて幻想的な海のイメージが撮れるのではないかと思ったのでした。3Dで云う「fog」が本来の自然現象で再現された見事な霧に、思わずニヤリだったのですが、イザ撮影を始めるとこれが中々難しい。撮影データを見るとこの場所で丁度10分撮影していました。10分って意外と長いですよ、いかに悩んでいたか。

まず、砂浜のゴミが少ない場所と良い感じで波の来る場所が中々ない。砂浜自体は100m位の長さ、その中で海に岩が写らず砂浜がキレイなポイントを探してうろちょろ。次は波のタイミングをどこにするか、押し寄せて来る波頭、一番ピークになる時は下の砂が舞い上がり波が土色になってしまう、そのピークになる一歩前でシャッターを切って見るも、海と砂浜の間に、波頭の白い波が丁度境界線の様になるだけ、何だかイメージと違う。暫く観察していると、波が引く時の砂浜に残る水のベールがうすーく広がる。大きな波が来た後は引いて行く波に、次の波が押し寄せるタイミングがあることに気づく。シンプルな画程難しいなという感じです。画の砂浜部分は当然ですが、画面上でゴミ拾いしています。いやぁ〜オールマイティーに使えそうな良い素材が撮れた、この日の出撃一番の成果物でした(^^)v

E-620 ZD14-54mm LR3

海全体はこんな感じでした。

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濃霧の海にて。

_A048635.jpg南九州では雨による被害も沢山出ている中ですが、日曜夕方、こちらは雨足が止まりました。随分撮影に出ていない事でもあり久々にカメラを持って散歩がてら出発。家を出てすぐ濃霧で覆われていることに気づきました。ふむ、今日は霧をメインに何か狙って見るか、主題は即決まりました。いざ海に到着すると思っていた以上に濃い霧だ。テストを兼ね取り合えず一枚シャッターを切るも、AFが全く使えない状態、被写体のコントラストの低さ、光の無さが原因でしょうね。今日はマニュアルフォーカスで行くしかなさそうです。シリーズ 軍艦島のある風景「野母崎道からの眺望」もまだアップ分が少し残っていますが、「濃霧の海にて」シリーズを新鮮なうちに先にアップいたします。 

 
E-620 ZD14-54mm LR3

シリーズ 軍艦島のある風景「野母崎道からの眺望」その6

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早いもので今日から7月、今年も半分が過ぎてしまいました。物事が中途半端なまま猛スピード駆け抜けていく。日本の総理大臣もしかり、やってる仕事も似たようなもの。みんなが上辺だけ繕い、その中身を真剣に考えていない感じだ、時間に追われ、時代に流されている。常識と非常識が数の原理で逆転している物事もある。個を貫き通すのも難しい。岡田監督の辛労が、ベスト16入りで少しは癒えただろうか。駒野よ、傷が癒えたら勲章にしてほしい。パラグアイのアエド・バルデスが駒野に声をかけてくれた事には驚いた、嬉しいシーンをありがとう。 

E-620 ZD14-54mm LR3 

撮影時間はデータを見ると午後7時54分。灯台に光が灯った、この日三脚持参で撮った写真の中で一番の恩恵を受けた。実際はもう少しアンダー気味、それでもE-620のAFは機能してくれました。サブで使ったE-300のAFは迷い始め使い物にならなかった事を考えると、しっかり進化しているのね。LVで方眼も出るようにセットも完了、次回があればLV拡大表示でピントを追い込みたい。あとボタン類のイルミネーション(バックライト)もありがたい新機能だ。

 

シリーズ 軍艦島のある風景「野母崎道からの眺望」その4

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行きがけに撮った一枚です。この日は同じアングではありますが兎に角、色んな表情が撮れました。三脚を持参したのは既に書いたのですが、折角三脚で撮るならライブビューで、方眼の罫線で、空と海の比率を揃えようと思ったのですが、E-620のinfoボタンを押しても、方眼が出てこない(T−T)あれ?今まで使ったことが無く、iライブビューでinfoボタンを押していけば出てくるものとばかり思っていたのです。結局呼びだせず終いでしたが、帰宅後取説で確認すると、デフォルトではでない設定になっているのですね。オプションでOKにしてやらないと駄目なようです。この辺って逆が良くないでしょうか、デフォルトではONでオプションでOFF、コンパネの奥深くにあり大変でした。 

E-300 ZD14-54mm LR3β2

シリーズ 軍艦島のある風景「野母崎道からの眺望」その3

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陽が沈む時間帯は、刻々と変化する空にとても感動します。波の音もまた心安らぐヒーリングミュージックとなり、その場に広がる何とも言えないたゆたゆとした時間、一服の安定剤の様でもあり気持ちの上でも良い時間を過ごせました。 

今年初めに決めた、今年のマイテーマ「上質な写り」を得たような今回の出撃でした。それは撮る者(撮影者)のモチベーションでも左右される、本当に微妙な所に存在しているように思います。良く云われる「心・技・体」まさしくこれであると確信できたような。心を写すと言うか、写真は正直というか、気持ちまで写してしまうものだと改めて実感した次第です。 

撮りたいと思う気持ちが一番大事で、その為に行動も伴ってくる。物事がラッキーな方向へ連鎖し、全体の歯車がきしむ事無く動き出す。そう思えるような夕焼けを満喫してきました。賭けとはいいながらも必ず空が焼けると確信していた部分も実はあったのです。5年間自然と対峙してきた感、まんざらでもないな(^^)いろんな想いが写せた感じです。一言で言えば「愉しかった!」に尽きますけどね(^^;

E620 ZD14-54mm LR3β2

シリーズ 軍艦島のある風景「野母崎道からの眺望」その2

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エントリーする順番が時間軸とズレてしまいましたが、まったりとしたものが、暫く続きます。蝶撮りのせわしなさも乗ってくると嫌いじゃないのですが、それとは別の風景撮りも写真本来の技術を要求される、奥の深さを痛感する今回の撮影となったように思います。デジタルだフイルムだ、飽きたのと云っていた頃を反省する今日この頃です。

写真を思い描く方向に仕上げる事にかんしては、デジタルもフイルムも写真道として考えれば、基本は同じだと気づきます。機材に左右される(気持ちの部分)事無く極めの向上心と、余暇の愉しみとして人生の一時をファインダー越しで覗き見ることは素敵だと思います。またその中に野望等も介在させ、昨日とは違う目線と次元で写真に命を吹き込もうと考える。。のだ。その為にも作品となりうる丁寧な撮影をしなければと思います。

E-620 ZD14-54mm LR3β2