濃霧の海にて。その2

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家を出て回りの濃霧に煙る様子に、頭に浮かんだ映像がこれ。この場所は時たま登場するいつものフィールドの海側に降りた場所です。晴れや曇りの日は水平線上には、対岸にある島が浮かんでいます。この霧の深さなら、遠景は霧に隠れて幻想的な海のイメージが撮れるのではないかと思ったのでした。3Dで云う「fog」が本来の自然現象で再現された見事な霧に、思わずニヤリだったのですが、イザ撮影を始めるとこれが中々難しい。撮影データを見るとこの場所で丁度10分撮影していました。10分って意外と長いですよ、いかに悩んでいたか。

まず、砂浜のゴミが少ない場所と良い感じで波の来る場所が中々ない。砂浜自体は100m位の長さ、その中で海に岩が写らず砂浜がキレイなポイントを探してうろちょろ。次は波のタイミングをどこにするか、押し寄せて来る波頭、一番ピークになる時は下の砂が舞い上がり波が土色になってしまう、そのピークになる一歩前でシャッターを切って見るも、海と砂浜の間に、波頭の白い波が丁度境界線の様になるだけ、何だかイメージと違う。暫く観察していると、波が引く時の砂浜に残る水のベールがうすーく広がる。大きな波が来た後は引いて行く波に、次の波が押し寄せるタイミングがあることに気づく。シンプルな画程難しいなという感じです。画の砂浜部分は当然ですが、画面上でゴミ拾いしています。いやぁ〜オールマイティーに使えそうな良い素材が撮れた、この日の出撃一番の成果物でした(^^)v

E-620 ZD14-54mm LR3

海全体はこんな感じでした。

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2件のコメント

  1. TOOLKITさん
    コメントありがとうございます。
    霧の感じは想像通りだったのですが
    光は思っていたより少なく、波を止めるSSとある程度は被写界深度もかせぎたい
    ISOとノイズのバランス、そして露出補正と
    撮った画はシンプルですが、知識と経験総動員の
    かなり手強い被写体になりました。
    欲を言えば、残った波の部分の形が、もう少し「波」を強調する形になっていれば
    云う事なしだったでしょうか。
    霧のかかった感じは、自然のアートフイルターですね。

  2. きれい…ほんとに美しいです…。
    霧の波打ち際というイメージをそのまま定着させたのですね。素晴らしいです。
    こういった写真の難しさは想像を遙かに超えていますよね。
    …それにしても海が近いってうらやましいなあ…。

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