OKI MICROLINE VINCI C931dnのカラー調整の件。

最近は OKI MICROLINE VINCI C931 での検索で来られる方も増えて来て、情報不足を申し訳なく思います。この所の2度のファームウエアアップデートでベースカラーも整ってきましたので、カラー調整方法について少しまとめて見たいと思います。

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本体パネルからも調整画面にアクセス出来ますが、WEBページからの方が便利です。ブラウザでアドレスバーに URL「http:// プリンターの IP アドレス /」を入力し、Enter キーを押すか、Macの場合はシステム環境設定のプリンタとスキャンから該当プリンタを選択オプションとサプライをクリックすると「プリンタのWebページを表示」ボタンをクリックします。

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設定によってはユーザー名(出荷時設定の場合マニュアル231ページ項目2に記載)とパスワード(出荷時設定の場合マニュアル111ページ項目3メモに記載)を聞いてきますのでユーザー名とパスワードを入力してログインします。

ログインすると左の画面になりますのでOKをクリック。

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装置情報ページ「システム情報」で現在のファームウエアバージョンを確認できます。

 

 

 

 

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メニュー「プリンターメニュー」にプリンター調整の項目があります。プリンター調整メニューのカラー調整で思う色味が出せない場合、このプリンターメニューの中の「プリンタ調整」でベース部分を調整します。



 

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管理者設定の「カラー設定」の中に「CMYK濃度100%」の有効、無効項目がありますが、シミュレーション重視の場合は有効にしておきます。

 

 

 

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いよいよ「プリンタ調整」項目になります。通常設定の部分は手動補正でうまくキャリブレーション出来ない場合に設定します、定着速度補正や濃度設定はデフォルトの「O」から調整を進めます。「色の濃度補正」の自動補正モード:はオフにします。但し手動補正を開く前に一度だけ「実行」を押して濃度補正を行います。ドラム間の濃度ムラ等をプリンタ濃度補正機能で均一にしておくためです。また、トンボなどで色ズレがある場合は色ズレ補正を実行します。準備が出来たら「手動補正」開くを押します。

007このカラー調整を使った事がある場合は一番下のリセットカラー調整を実行して現在の調整をデフォルトにします。使った事がなければ「カラー調整パターン印刷」の実行ボタンを押して現在の見本をプリントします。

 

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左のようなカラー調整パターンがプリントされます。Highlight、Mid-Tone、Darkの3つの階調を調整しますがCurretの三角部分左上がプリンタカラーで右下の三角がターゲットカラーと濃度です。カラー調整に戻り「カラー基本調整」をクリックすると次の画面になります。

 

 

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調整パターンA~Oの1、2から目視でターゲットの色に近いものを決めカラー基本調整の3つの階調全て選択したら送信をクリックします。(色味が合っている場合はA-1のままでOKです)プリントされた調整パターンをみて、色が整うまでこの作業を繰り返します。

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何度か調整しても調整した部分に色の変化が感じられない場合はカラー調整ステップ2のカラー調整をクリックしてみます。左のようなページが表示されると思います。この調整値が例えばシアン調整でDarkが−4.0や+4.0(画面は+2.2)となっていれば、調整巾の限界になっているかも知れません。このカラー調整の範囲は−4.0〜+4.0が限度になります。その場合濃度設定でベースの濃度調整を変更した方が良いかも知れません。変更後またカラー調整でキャリブレーションを行いますが、カラー調整の途中で濃度設定を変更した場合は、カラー調整の手動補正(現在の設定値)を一度クリアーし最初からやり直した方が速いかも知れません。

重要なのはターゲットと現在のカラーの濃度を揃えることです。カラー調整で色味は合ったけど、濃度が揃わない場合は濃度調整での変更が重要になります。また、印刷所での実際の印刷物と比較して、微調整すると求める色味に近づくと思います。私の場合よく使うバックカラーの色味を実際の印刷に合わせる為、Highlightの色味を若干マゼンタよりに調整しています。

この簡易カラー調整で求める色調整が出来れば、OKI MICROLINE VINCI C931は印刷所のプルーフにも勝る色味を手に入れることが出来ますし、印刷物とプリントアウトしたものを比べても、カラー校正紙として十分使えるレベルです。

このカラー調整が面倒な場合は、オプションのカラーマネージメント用ソフトRIPサーバーEFI Colorproof XF(¥400,000税別)が必要です。その昔他社のオプションでは400万していたEFIですから、この金額はリーズナブルではありますが、慣れると目視でかなり追い込むことが出来ますのでカラー調整を取得することが出来れば、コストパフォーマンスが高いOKI MICROLINE VINCI C931だと思います。

後はドラム性能が維持されれば完璧なんですけどね。

ファームウエアバージョンアップに関してはこちらも参考に

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