OKI MICROLINE VINCI C931dn導入後、11ヶ月程が過ぎました。ICCプロファイル出力用に内蔵HDDを後付けしたので、実際には取付後10ヶ月位が実働です。当初、色合わせが中々うまくいかずその内、出力画像の中央部分の色が薄くなり最初のメンテナンスをお願いしたのが2月で、その時はドラムの全色交換しました。
交換後暫くは快調な出力を得ることができたのですが、4月にも中央部の色味が薄くなりメンテナンス、ドラム交換、及び本体ファームウエアアップ。この時のドラムは新バージョンという事で、マゼンタの色味が濃く出るようになりました、今まで設定でマゼンタトナーを+2していたのを0に戻しました。
しかしその後も赤とオレンジ系の色味が薄く、色合わせが中々合いません。赤(Y100M100)は朱赤っぽい感じでオフセット印刷とは異なった色味にしかなりません。またオレンジ(Y100M50)はMが10%位薄い色味で、Y100M50バックに白抜き文字がクッキリしない感じです。
今までうまく行かなかったこの赤とオレンジの色味の違いは、ファームウエアバージョンの最新版で改善されました。以前はサポートエンジニアがバージョンアップを行っていましたが、ユーザーに開放されましたのでOKIのWEBからダウンロードしてユーザーが行えるようになりました。
このFirmware Ver. A01.18_0_4にアップ後は、色合わせが劇的に良くなりました。カラー調整パターンのカラー基本調整の「HIGHLIGHT」「Mid-Tone」「Dark Current」の初期濃度も適切な濃度が表示されるようになりました。おかげで調整できる+4.0〜-4.0の範囲内でYMCのニュートラルグレーに調整可能になりました。
以前のマゼンタの出力が薄かった時は最大の+4.0でも調整しきれず、トナーの濃度設定でプラスにしていましたから、ファームウエアで改善した「濃度補正機能の修正」は効果が出ていると思います。
そして、10月にもA01.20_0_4のFirmwareアップデートが公開されました。主な改善項目は
1.イエローの濃度ムラ改善のため、高精細のイエローディザの線数を変更しました。2.PostScriptハーフトーン調整ユーティリティのカラー調整機能を改良しました。(対応するPostScriptハーフトーン調整ユーティリティのバージョンは、Windows版は1.2.3以上、 Mac OS X版は2.1.4以上となります)3.定着速度補正メニューの設定範囲を拡張しました。4.特色交換時にトナーなしを誤検出することがある問題を対策しました。5.受信バッファサイズメニューおよびリソースセーブエリアメニューでのサイズ変更が出来ない問題を対策しました。6.メニューで数値を選択する場合に、▲▼キーを長押しするとおかしな値が表示される問題を対策しました。7.Android端末からの不正パケット受信によりエラーが発生することがある問題を対策しました。8.モノクロ印刷で用紙先端付近に白帯が発生することがある問題を対策しました。9.透明フィルム印刷時、裏面に白帯が発生することがある問題を対策しました。
このトップ項目のイエローの濃度ムラ改善、一番やってほしかった項目です。2ヶ月から3ヶ月で平アミ画像をプリントすると上下にグラデーションがかかり中央部が薄くなる現象がこれで収まってくれるありがたいのですが・・・
9月に交換したドラム、前回・今回と2度のファームウエアバージョンアップのおかげか、今までよりはカラー出力品質が持続している感じです。これで暫く様子見してみようと思います。
Macの場合のファームウエアアップデート方法は、ファームウェア アップデートツールをダウンロード(対応OSバージョンはOS X 10.8まで、iOS搭載機機からもアップデートできます)
OKI MICROLINE VINCI C931dnカラーキャリブレーションについてはこちらを参考に