Panasonic DMC-L10 使用感その18【総評】

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当初E-3との比較段階でコンセプトの違いから両機には切り捨てざるを得ない部分があります。

L10の優位点(E-3比較) 

1.ボディサイズ・重量 
2.フォーカスモード専用レバー 
3.フイルムモードボタン 
4.ドライブモードレバー 
5.モードダイヤル 
6.アスペクト比(4:3、3:2、16:9) 
7.シャッターボタン対応コントラストAF

E-3の優位点(L10比較)

1.ファインダー倍率 
2.11点フォーカスポイント 
3.防塵・防滴ボディ 
4.マグボディ 
5.ボディ内手ブレ補正機能 
6.秒5コマの連写 
7.階調豊かなフォーサーズ機最高峰のハイスピードLMOS 

こんな感じでしょうか。
パクリ写真追加してみました。^^:ひ、暇じゃないんですよ。徹夜続きの反動が。。(汗)

ボディサイズの小ささとと軽量なボディは、予想以上に快適です。その分マグボディと防塵・防滴はすっぱり諦めることになります。ただE-1を所有していますので雨の日はE-1に任せれば解決。 

ファインダーの見え方は、E-3には到底及びませんが付属の1.2倍マグニファイヤーアイカップで同等の倍率と、意外と見えのよいファインダーはピントも合わせやすい。 

11点フォーカスポイントとSWDレンズで世界最高速のAF、ポイント数だけならLV使用時はL10も9点のAFポイントが選択出来スポットを選べば、より小さなポイントにターゲットを絞れます。(ファインダーは伝統の3ポイント)AFスピードも速く、今までコンテニュアスモードでカタカタ鳴り続けて迷っていたSigma150mmが迷わなくなりました。 

秒5コマの連写スピード、これは完全に切り捨てるしかありません。階調の部分においては、実際の撮り比べが出来ませんが、以前紹介したレビュー記事の比較においてもL10の描写は中々健闘していました。噂レベルですがL10のローパスフイルターはE-510等より薄く作ってあるという話しもあるようです。実際抜けの良さを感じる事もあり、L10の写り悪くはない印象です。 

ボディ内手ブレ補正、これも切り捨てですが、L10をレンズセットで導入すると、1本だけですが手ブレ補正が可能になります。他のボディへも流用が利く分ちょっぴりお得感もあったりします^^: 

実際使用して見て、導入前に予想していたフォーカスモードのレバースイッチや何と言っても軽量なボディは楽です。ライブビューで手先だけで支持する場合でもぷるぷる震える事なく撮影出来ます。グリップの作りも悪くありません。使うほどに良く考えてあるなと思う事が多くあります。 

一つ気付いたのは、E-410等はバッファ書き込み中にプレビューボタンを押しても書き込注はプレビューを受け付けません、L10は書き込み中にプレビューボタンを押すと書き込み終了時にプレビュー画面がちゃんと表示されます、些細なことですが今まではバッファ書き込み中だと判っていても何度も押してたんですよね。 

痒い所に手の届くL10なのですが、ここは変じゃないか?というところもあります。カスタムメニューの感度上限設定。この設定で例えば800を設定すると100〜800を自動で選択します。普通この設定はISOをオートにしている場合だと思うのですが、L10はISOをオート以外の感度を選択してもその感度では撮ってくれません。上限設定が絶対なのですね。多分バグというかシステム設計のミスだと思います。 

常時表示される設定画面、オリンパスのスーパーコンパネの表示とにたような感じなのですが、設定変更出来るのは、メインとサブダイヤルに割り振りされている機能に限ります。この設定画面がスーパーコンパネの様に使えるとモアベターです。 

初感アップ当初の記事で、シーンセレクトモード時に、細かく設定出来る事を書きました。良く練られていて、これなら積極的にシーンセレクトを使おうと思ったのですが、落とし穴がありました。シーンセレクト使用時のフイルムモードがスタンダードに固定されてしまうようです、しかもデフォルトのスタンダードみたい。折角の先進的な機能だけにもったいないですね、ここはフイルムモードで選択しているユーザー設定が生かされれば使える機能なのですが、ファームウエアアップで何とかならないでしょうか。 

ライブビューを多用すると流石にバッテリーの持ちはよくありません。2〜3時間の撮影で300〜400カット撮ると確実に切れます。予備のバッテリーは必ず必要です。

不満点もっと一杯出ると思っていたのですが、割とソツナクまとめられていて思いの外まともな作りでした。カメラ以外でもう一つ、購入時にL10のカタログも頼んでおいたのですが。。このカタログひどすぎます。シアン被りの腐った色味の写真、レイアウトのダササ。購入前にこのカタログを見ていたら多分導入しなかったでしょう。それだけひどいものです。

Panasonicの一眼への想い、開発陣と営業サイドのギャップを感じてしまいました。実際どこにも置いてない本体、当初の一眼参入と言う目的ははたしたものの、販売となると大きな壁があるのかも知れません。カメラ店では鼻にもかけられず、量販店ではお荷物扱い。そんな姿が浮かんでしまいます。

フォーサーズに参入する事で映像素子を売るためのものか、オープン規格を盛り上げる為、オリンパスからの強い要望だったのか想像の域を出ませんが、フォーサーズの映像素子を造るなら、フラッグシップ機として一眼も必要だろう、コンデジのイメージアップにも使える程度の事かも知れません。

ところが、技術者は流石に力が入るでしょう。「一眼が造れる!」その想いは、L10のあちらこちらに伝わってきます。作り手側の本気度はひしひしと感じる、このエネルギーを営業サイドも感じてほしいものです。(あくまでも個人の妄想です)

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んなわけ無いって^^;

2件のコメント

  1. M2さん
    なんか、仕事したくない病発症中です。
    連休中の仕事も担保されてしまいちょい憂鬱モード突入。
    ストレス解消のお遊びが、現状を悪化させるんですよね(^^;
    L10もっと売れてもいいと思うんですけど。。
    生みの苦しみか。。一眼の壁は厚そうですね

  2. そうそう、忙しいと反動で遊んでしまったり、、、(^^;
    結局私もE-3をスルーしそうな状況ですが、
    さりとてどうしても欲しいというボディも、、、。
    いえ、そうそう買えないというだけなんですが。
    L10は煮詰まり切ってない元気の良さを感じます。
    たぶんふぉ〜すさんのおっしゃってるような
    開発陣の想いのようなものがあるんでしょうね。
    もっとも、そこのあたりはオリも負けてないようですけど(笑

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