NANAO EIZO ColorEdge CX240-CNX、ビデオカードの相性を試すため、NVIDIA GeForce GT 120からATI Radeon HD 2600 XTグラフィックカードと交換してみましたが変わらず、手持ちのビデオカードでは一世代新しいNVIDIA GeForce GT 120の方が良さそうです。
環境が決まったところでColorNavigatorのカラーマネージメントやってみました。初期項目に「印刷用」「写真用」「Web向けコンテンツ作成用」と3つのデフォルトが用意されています。詳しい設定値は
【印刷用】輝度80cd/m2、黒レベル:最小値、白色点:5000k、ガンマR/G/B:2.20、調整方法:グレイバランス重視
【写真用】輝度100cd/m2、黒レベル:最小値、白色点:5500k、ガンマR/G/B:2.20、調整方法:標準
【Web用】輝度80cd/m2、黒レベル:最小値、白色点:6500k、ガンマR/G/B:2.20、調整方法:標準
調整方法の概要は
• グレイバランス重視:中間調のグレイの色度を白色点と同じになるように調整します。
• 標準:コントラストを維持しつつグレイバランスを調整します。
• コントラスト重視:コントラストが最も高くなるように調整します。
とマニュアルにはありますが、注意点の欄に「- Spyder3、Spyder4、EX1、EX2では「グレイバランス重視」、「標準」での調整はできません。」と表記されています。実際ColorNavigatorとEX2を使った場合3つの調整方法は選択可能で、キャリブレーションも最後までできました。テストパタンでグラデーションを確認すると異なる調整方法にも関わらず見た目の変化はわからない感じです。数値データ的に見ると微妙に違う結果が出ています。これも誤差の範囲と考えると注意書きの「グレイバランス重視」「標準」での調整はできません。が本当なのかもしれません。だとするとCX240とColorNavigator+EX2のカラーマネジメントは「コントラスト重視」のみの調整方法になるということでしょうか。ColorEdgeといっても廉価版ですから、こんなものかも知れません。
また、CX240とColorNavigator+EX2のカラーマネジメントは環境光の測定ができませんので、輝度値は目視による設定になります。予め用意されている目標値は80cd/m2と100cd/m2が割り当ててありますが、一般的なオフィスでは80cd/m2は少々低すぎる感じを受けます。CX240の評価の分でギラギラ感がないというのは、もしかしたらこの初期値のおかげかも知れません。
CX240とColorNavigator+EX2によるキャリブレーションは、数分で終わります。カラーキャリブレーションは複雑でそれなりの専門知識が必要と思われていた方には、カンタンにキャリブレーションされたモニター環境を手に入れることができます。実際キャリブレーションしたモニターで印刷物のあるデータを表示させ見比べたところ、申し分のない結果です。モニター校正も視野に入れられるポテンシャルを感じます。DTPで使うには一押しです。
NANAO EIZO 24型カラーマネジメント液晶モニター ColorEdge CX240-CNX
エントリーした画はXZ-1で撮影したものを再現像してみました。
NANAO EIZO ColorEdge CX240-CNX|3調整方法の件