ピンクの涙|その3

入院までの1週間、「いつ今くっついている部分が剥離してもおかしくないですからね」と半分脅迫がかった忠告を頂きながらも、仕掛かりの仕事を何とかこなしながらもびくつきながらの1週間を過ごしました。

 

網膜剥離とはそもそもどういう状況だろうと思い、ネットにて「網膜剥離」や「網膜剥離手術」などのキーワードで検索なんかもしてみたり。自分の症状をカメラに例えて考えると、映像素子がティルトした状態でピントの合う範囲が狭くなり上下はぼけた感じ?中央部のピントはしっかり取れているので、完全に剥がれちゃうと映像素子の信号ピンが抜けてしまって情報が伝わらなくなるそんなところでしょうか。

いよいよ3月1日に入院です!入院した部屋は4人部屋で、思っていたよりも広々としていて、なかなかに快適な環境です。入院当初は手術後少し余裕が出来たら個室に移り仕事する予定でいました、と言うのも個室だとネット環境があるとのことで、仕事する気満々でいたのです(^^;

入院するとすぐに、主治医、担当医、受持ち看護師が決められ顔合わせ。主治医と担当医二人の医師がついたことに驚きましたが、主治医が日々の診療を行い、担当医は手術の執刀医みたいです。まずは主治医による手術の説明が行われました。当初予告編で聞いていた通りで、眼にパイプを3〜4本突き刺しそこから手術器具やライト・カメラを入れたりして手術するようです。

部分麻酔でほぼ痛みはありませんとのことでちょっとほっとしましたが、ストローを刺される感触っでどんなだろう「ブチッ」「プスッ」「ブニュ〜」とか想像しちゃいます。後は前回の白内障手術の時に水攻めにあい、仮想の溺れで過呼吸になったことと、前回は20分ほどでしたが強烈な光を当てられ、かなりしんどかったことを伝えました。

何か対策をしますとのお返事でしたので、若干気分が楽になりました。眼の中の圧力を上げて網膜を圧着するのに、手術最後にガスもしくはオイルを注入するとのこと、両方とも術後は下向きの体制を取らなければいけないとのこと、就寝ももちろんうつ伏せキープが鉄則。

オイルとガスの違いは病状の程度によるようで、ニュアンス的にガスが軽度、オイルが重度の印象です。ガスは3週間ほどで自然に抜けていくそうですが、オイルは2〜3ヶ月後に抜くための再手術が必要になるそうでその間は圧着のための圧力を維持するようです。取り敢えずは眼の中の状況次第で判断するとのことでした。

また、病状次第では、眼の外周にベルトを巻いて、若干のひょうたん型に形成する場合もあるとか、おそらく絞ることで段ができその部分の摩擦係数をあげて、網膜の再剥離を防ぐ引っかかりを作るのではと思いました。このベルトを巻くと眼が若干出る事になりその分視力が近視側に振られることになるそうです。

その後担当医とも手術前の話があり更に詳しく説明していただきました。手術後の再剥離の可能性は10%あるということで、10人にひとりは剥離してしまうそうです。いや〜普段当たり運はないのですが、こういう運にはよく当たるタイプなんですよね。色々とリスクの話を聞いている内に、結構やばい手術じゃないの?と思いましたが、明日手術なんだしもうまな板の上の鯉状態なんだと、腹をくくるしかありません。

退院後ネット検索で知ったのですが、網膜剥離手術後再剥離した場合は、2度3度と手術を繰り返してくっつくまで手術するようです。ひとりの先生は「くっつくまで手術を繰り返しますから、心配いりません」という心強い書き込みもありました。

つづく

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