ピンクの涙|その2

翌日2月20日9時半に大学病院の眼科を受診、検査前の問診は男の先生でした。その後様々な検査を受け終わったのは12時を過ぎていました。後は検査を踏まえて先生の判断を伺うのですが、呼び出されたのは1時半を回っていました。

 

診断は午前中と同じ先生だと思っていたのですが、検査後の先生は女医さんでしたしかも若い。検査の画像を眺めながら何やら悩んでらっしゃいます。「硝子体(水晶体の後方の眼球内の大部分を占めゼリー状をしていて99%が水)の濁りの原因はわかりませんがかなりありますね。あと白い微少な粒が無数に浮遊しているのでこれが霞んで見える原因です。この二つは手術で取り除けますよ。」

「問題は網膜剥離なんですが、画像では見当たらないんです」と言うと、「ちょっと目視で確認しますので、瞳孔を開く目薬を点します」とのこと、瞳孔が開くまで15分から20分、画像を見せて貰いながら今までの経緯や実際の眼の見え方などを話ました。

瞳孔も開いたところで眼底目視、顕微鏡の対物レンズみたいな物を眼に直接当てて、眼の中を覗かれます。「はい上を見て、右上〜右〜・・・」と360度観察されていきます。全部を見渡してため息一つついて、う〜〜んと唸る若き女医さん。その間10分ほどでしょうか。検査画像を見ながら、「すみませんもう一度見ます」と再観察されました。

またしてもため息と唸る女医さん、「う〜〜んもう一回」と言うことで3度覗かれましたが、「剥離しているところがないんですよ」と呟いてまたまた検査画像とにらめっこ、「強いて言えばここかな」と何やら細ぉーい血管のような線を指さされました。「ここがしわが寄ってるようにも見えますね。」と言うや「○○先生」と声をかけ他のドクターを呼び込まれました。

また同じように眼底を覗かれること10分、「あぁーー多分ここやね、しわの下の方が薄くなってるからここが引っ張られて、ちょっと穴が開きかけてるみたい」う〜むやはり剥離しているとの診断が下されました。

後は女医さんと手術の話になり、「2ヶ月後じゃだめですかと・・・」まだ悪あがきは続きます。女医さん曰く明日にでも手術した方が良いとのこと。しかし仕掛かりの仕事の事もあり、何とか一週間の猶予を取り付けましたが、その間にも中央部が剥離すると目の前が真っ白になって見えなくなることもありますから、その時は至急来てくださいと念を押されました。

手術の手順も軽くレクチャーされました。「まず眼に煙突のようなストローを3〜4本刺します。」とにこやかに言われます、へっ(・T・)その言葉を聞いた瞬間凍り付いてしまいました、マジかっ。「当然全身麻酔ですよね」と聞くも、「いやいや部分麻酔です」とにっこり。後は怖くて聞けませんでしたよ。

つづく

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