Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro|4

問題です、OLYMPUS ZERO (Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングはどれでしょう。
まぁ、サイズからして一目瞭然なのですが、答えは「続きを読む」に。

6028撮影したデーターを見ると逆光時でも本当に良く写ります、光線の方向を気にすることなく撮影出来るのは、撮影ポジションの幅を広げてくれ、シャッターチャンスにも寄与してくれそうです。云十年前にアサヒペンタックスが「マルチコート」というレンズコーティングで一世を風靡した時代があり、レンズコーティングの重要性を他社にも知らしめたものでした。最近ではNikonが「ナノクリスタルコート」という技術で新たな次元のレンズコーティングの進化を見せてくれました。センスが光るネーミングで良く写りそうって気にさせられます。

OLYMPUSの「ZEROコーティング」も基本的にはナノクリスタルコートと同じ次元のものだと想像しているのですが、OLYMPUSは「ZEROコーティング」Panasonicは「ナノサーフェスコーティング」で薄膜によるコーティング。キヤノンは「SWC(Subwavelength Structure Coating)」と称し薄膜コーティングでは、光の入射角などの条件によっては、十分な抑制が行え場合があり、レンズの表面に可視光の波長よりも小さいナノサイズのくさび状の構造物を無数に並べることで、光の反射を抑制する新しいタイプの反射防止技術だとか、一歩先のコーティングのようです。

また面白いのは、PENTAXのSPコーティング(Super Protect コーティング)こちらは、プロテクトフイルターの弊害を排除するため、水や油をはじく強固なコーティングを施しプロテクトフイルターを使わずに常用するためのコーティングだとか。油性マジックでトップレンズに落書きして拭き取るデモンストレーションに驚かされました。OLYMPUSのZEROコーティングも「レンズを拭いてもキズがつきにくい」と説明されているので何らかのハードコート処理も施されているものと思われます。

 

こうやって比べてみると、OM5020などは単層コーティングのようですね。当時は逆光に強いという事で、フードも発売されなかったとか。同じ時代のKIRONはマルチコートのように見えます。しかもこのレンズのコーティングが美しいのです。効果の程は判りませんが、いつ見ても惚れ惚れする、特にムラサキ系の光が特筆です。KIRONと同じようなカラーの反射を見せるのがSIGMA150mmですが、OLYMPUSのレンズに比べて、Y味が強いように感じ、コーティングの違いではないかと思っています。

撮影機材:OM-D E-M5 M.ZD ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

4件のコメント

  1. M2pictさん
    OM50F2はマルチコーティングでしたら、虹色の反射が出てもおかしくないのですが
    レンズまでに距離があり照明が行き届いてない可能性がありますね。
    改めてレンズを覗いて観ると青、紫、ピンク、グリーンあたりが確認できました。
    撮ってみて思いの外綺麗な画になりました
    これは、一度オールスタッフで撮ってみたいなと思っています(^^;

  2. monopodさん

    どうもありがとうございます。
    お褒めいただき撮影した甲斐がありました(^^)
    コーティングも個性がありますね。

  3. 面白いしキレイだしコダワリを感じるレイアウトがカッコいい一枚ですね。
    OM50F2はマルチコートですが、OMの時代は同じレンズ、しかもマルチコートでも複数のバージョンがあったらしいですから、そういった違いもあるのかもしれません。

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