待望のE-system中級機E-30、ネット上の評価はオリンパスさん自体も気になる所のようですね。評価と言ってもサンプルもまだ出ていないし、実機を手に取った訳でもないので、フォルムやカタログスペック上においての話なのですけど、E-3から想像出来る部分もありそうかけ離れたものでもない気がします。
コメントの返信にも書いたのですが、もう少し膨らませて考えると、今回のE-30と言う中級機の流れは、E-1が発売された時からすでに決まっていたのかも知れないと思うのです。最初にフラッグシップ機E-3があり、フィードバックや同等の機能、性能を引き継ぐ事になります。憧れのフラッグシップ機と同じという満足感を抱かせます。
しかし どうしても、フラッグシップ機から省かないといけない機能や性能がある訳です、それが今回はマグボディと防塵・防滴機能。当然何かを省かなければ、フラッグシップ機と同じになる訳ですから、中級機とは呼べなくなってしまします。本来、中級機とはそう言う位置づけなんだと思います。
そこで、マイナスイメージ分を補うため中級機独自の「何か」をプラスし個性をだそうとE-30に用意されたのが「アートフイルター」あくまで部品増加は控えソフトウエアで出来、コストもかけずにと考えて 行き着いた策なのではないかと考えます。
評価的には、「アートフイルター、いらね〜」と言う意見がありますが、このいらね〜と言われている方は、E-3を使われて居るようなハイアマチュアが殆どで、しかもプロ級の腕の持ち主ですから当然いらね〜になるでしょう。しかしE-30の使命は、E-500系からのステップアップするユーザーや、フラッグシップ機のE-3までは手が出せないとう層がターゲットです。前にも書いたのですが、販売戦略上、最初からサブ機という開発コンセプトはないはずです。
そう言う意味で、「アートフイルター」はE-30にあってもいい機能ではないでしょうか。カメラ本体のみでしか機能しないというのも、中級機E-30の為だけに開発し搭載した特別な「アートフイルター」なのです。オリンパススタジオやマスターに搭載しないと言うのもうなずける話だと思います。
フラッグシップ機から省くとなると、マイナスイメージですよね 「なんだぁ、防滴・防塵もマグボディも省かれたのか」と言うのがつきまといます。 そのイメージを払拭するために、コストをかけず E-520からのステップアップやハイアマチュアの写欲をちょっとくすぐる 中級機としてのプラスアルファーとして、「拘り」を具現化したのが 「アートフイルター」や「多重露光」なのではないかと思っています。
考えてみると、E-520とE-3の中間と言いながら、実はE520から引き継いだ機能は見当たらないんですよね(シーンモードはありますが)ほとんどがE-3 から下ろされた機能や性能です。唯一E-30用に開発されたものはファインダーの為のペンタプリズム位じゃ無いでしょうか。これは兎に角重量を軽くするために必要不可欠だったと言えますね。
以上私の独断的なE-30という中級機の考察です。最後に逆の考えでみると来年発売されるであろうE-3後継機から防塵・防滴とマグボディをはずした他の部分は、次機E-二桁機にもフィードバックされる可能性があると言うことになりますね。オリンパスの打ち出したE-30の方向性、私は良く考えられ、素晴らしい機種に仕上がっていると思いますし、他のメーカーさんが中級機に、これほどフラッグシップ機の機能や性能を入れ込んで来る事は考えられません。
L10 ZD14-54mm Jpeg