まず、見た目、箱から取り出したときは、若干チープさを感じたのですが、二日ほど持ち歩く内に、その感覚は消えてしまい金属ボディの質感が良い感じに思えてきました。持った感じも最初はフォーサーズ機からすると「かるッ」という印象から、今は「ずっしり」という感覚になってます。この辺不思議な感じですが、「愛着」の目覚めでしょうかね。
この最初の印象、箱から取り出すときに液晶に触らないようにと、左側のフラッシュ部分の上とボディ下を摘んだのがいけなかったのかも知れません。フラッシュの格納されている部分は、押すとぺこぺこするのです。この思ってもいなかった、感触が「チープ」という印象を一気に押し上げたのでした。
【追記】
シャッター音について書き忘れました。その音はXAの流れをくむようなとてもとても静かな音です。XAは余韻の残る「クシュン」XZ-1は余韻のない「フェシュ」という感じでしょうか。美術館等物凄く静かなところ以外では、このシャッター音は聞こえないかもしれないですね、それほど静かです。
ボディ前面と液晶面のボディ塗装が違います。前面は細かい凹凸で表面はつるつるに近い感じの処理が施されているのに対して、液晶側のエンボスは割と深めで滑り止め効果もある処理です。前面のグリップ部は何らかの滑り止めまたはリコーのGR的なグリップがあった方が、しっかりホールド出来るではないでしょうか。サードパーティからのグリップ発売が待たれますね。
ボディの厚みは、手持ちのリコーCX2とほぼ同じなのですが、ボディ面積が広い分、感覚的にXZ-1がかなり薄く感じます。グリップ部は液晶部よりも薄くなっている為、持つと薄いという感触が益してしまいます。また片手でボディを掴む際に、右手親指が当たる部分に再生ボタンが鎮座しているのです。持った拍子に再生ボタンを押してしまう確率がとても高いです。もう少し右側、録画ボタン下あたりに位置した方が、誤動作なく掴めそうな感じです。この再生ボタンは、オプションで電源オンにも設定できるのですが、持つ度に押してしまっているので、このオプションはOffっています。ちなみにこの機能をOnにすると、一度押しで再生、もう一度押すとレンズが延びて撮影の準備が整います。
XZ-1の特徴となるボタン類でレンズ鏡胴に配置された、コントロールリング。これはクリック感(テンション)は素晴らしい感触です、回転に要するパワーはそれほど必要無く、どちらかと言えば軽めです、しかし回転距離が若干長めに回さないといけない為、ワンクリックの精度はとても良いです。このコントロールリングが撮影設定の部分でコンデジらしからぬ操作感を提供してくれています。もう一つの背面にあるスクロールダイヤル、こちらはイタダケマセン。回転と十字方向のクリックを併せ持つこのダイヤルは、十字方向以外の場所でもクリック出来るためか、回転させている際にちょっと力が加わっただけで、設定中の項目を飛び越えてしまったり、前後の設定項目に飛んでいったりして、誤動作を起こす確率が高いのです。この小さなリングを回転させて使うのは無理がありそう。十字キーのみでも設定変更はできますから、回転での変更はOffに出来るファームアップが出ると嬉しい。
MENUやINFOボタンのクリック感は、小さいボタンながらもちゃちさはなくシッカリとした作りが施されています。高級コンデジとしてその片鱗はこういう部分を如何に作り込むかであると思うのです。
ダイヤルはもう一つ上面に設けられたモードダイヤル。これも少し小さいですね。OMの思想からいけば、ボディは小さくてもダイヤル類は使いやすい様に、出来るだけ大きくすべきです。また、クリック感(テンション)軽くはないのですが、いつの間にか回っていると言うこともありました。また右手で掴むとシャッターボタンが近く、深く掴むことが出来ません。パワーボタンとシャッターボタンの位置を逆にしてシャッターボタンをボデーの奥に配置すると良い感じなんですけどね。ちなみにモードダイヤルはフリー回転で片方に回し続ければエンドレスでモード選択が出来るようになっています。アートフイルターもこのモードダイヤルに搭載され、フイルターの選択は液晶で効果を確認しながらコントロールリングで選択する、とても扱いやすい作法が用意されています。積極的にアートフイルターを使いたいと思わせてくれますね。
今回初となる有機液晶ですが、確かに綺麗です、コンパネ設定時の文字表示も見やすく申し分ないほど。表面のコーティングも汚れが付きにくい処理がされているようで、液晶面を掴んでしまったときに「あっ、やっちゃった」と思ったのですが、指紋もべったりとは付いていない感じを受けます。保護フイルムは要らないなという印象を強くしました。野外でも割と見えるのですが、視野角を少し外すと全体にグリーンのフイルムがかぶったような色になってしまいます。目の前だけでピントを液晶確認するだけなら良いのですが、下や上など正面から外したときが問題になるかもしれません。EVFが欲しくなってきています。
パソコンのUSBから充電出来るのが以外と便利です、付属のUSBケーブルも70cm位で短めなのも良い感じ。
総合すると満足度はとても高く、コンパクトと言うには若干大きい作りですが、その大きさも操作しやすく、存在感と高級感を醸し出すサイズではないでしょうか。
9_tailsさん
あっ、同じ「黒」逝かれてましたか。
革ケースに収めると何とも言えない存在感を醸しだしますね。
操作系もせせこましくない大きさですし
まぁ、レンズありきで算出されたボディサイズだとは思いますが
敢えて大きいは、納得させられました。
ビューファインダー欲しいですね。
フラッグシップマイクロ発表時に、ビューファインダーも新しいのが出るのではないかと
ちょっと様子見しています。
Muraさん
はい、RAWデータをネットで見てから、即決しました。
操作系などは、初号機と言うこともありかゆいところにとまでは行きませんが
OLYMPUSの新しい提案に乗ってみようと思いました。
等倍でも、コンデジ臭がしない画の感じがいいですね。
レンズの出来は流石オリンパスという素晴らしさを実感しています。
nama3さん
ありがとうございます。
ひょっとしてる印象ですね
フォーサーズとマイクロのダブルでレンズ持ち出すのを考えると
フォーサーズとXZ-1、PenとXZ-1の組み合わせがベストアンサーじゃないでしょうか。
ISO100でRAW撮りの条件なら、本家をも凌ぐパワーを秘めていると見ています。
勿論Jpeg撮りでファミリースナップは言うに及びません。
>存在感と高級感を醸し出すサイズではないでしょうか
締めの一文に納得しました。コンデジの「小ささ」に解が見えている今、あえて大きいコンデジを使っているコダワリというものが掌のなかで感じられるのがこの「大きさ」なんですよね。
こういうカメラって、かさばるようになるのに革ジャケットやビューファインダーなどのアクセサリがつけたくなっちゃうのも同じ理由なんでしょうか?(笑
こんばんは、ふぉ〜すさん
XZ-1を早速、買われたのですね。なかなか興味深いレポートです。
私も、この路線は割り切って使う分には、スーバーサブとして、マイクロフォーサーズ
より良いのじゃないかと思えてきました。どうせ望遠を使うときは嵩張るので、
広角をメインに使うのなら、本当に良い選択だと思います。
1フェチのふぉ〜すさんには、この型番外せませんよね。>笑い
こんばんは。
XZ-1を購入されたのですね。おめでとうございます。
私もプラザやCP+で触らせてもらって、気になっている
モデルです。何と言っても、日常のスナップは、ひょっ
としたら、EPシリーズよりこちらの方が良いのではと思
ってしまいます。購入するとしても夏頃です。インプレ
楽しみに読ませていただきます。