Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro ボディパワーバッテリーグリップ付きのOM-D E-M5と組み合わせで写真にするとめちゃめちゃでかい印象を受けると思いますが、E-M5自体小さいので対比大きく見える6028。実際に手にしてみると、スリムで脳内サイズより遙かに小さく軽い。リミッターの採用や、装着したままたためるフードも使い勝手はよく考えられていますね。
ただオールプラスチックの外観は、まるでおもちゃ、ピントリングにラバーも貼られず、プラスチック形成のままのむき出しで、重厚さも気品も皆無と言えるほどちゃちな作りに、少々複雑な心境です。部品の共通化とかコスト管理、コストダウンとか言い出した頃から、車もつまらないものになったことが思い出されました。特にピントリングの部分は、金属素材のレンズで生きるデザインであって、プラスチックではチープ感が増してしまいます。外観デザインには辛口な印象を受けたのですが、デザインそのものは良く出来ていると思います。
さて、肝心の性能の方はというと、これが中々のポテンシャルです。一番アップしたのはAFの速さ、比較しているレンズがZD50mmF2.0ですから、当然といえば当然なのですがそれにしても静かで爆速、使用距離に応じて設けられたリミッターも私にはノーマルでも充分だと思えるほどです。
写りの方は、一番期待していた逆光時の性能、ゴーストやフレアを徹底的に排除するZERO (Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングの仕上がりは中々のものです。太陽を写し込んでもグラデーションが滑らかで均一な円になる、ここまで光を手懐けることができれば、少々の逆光も怖いもの無しの印象です。これはフードの長さも貢献していると思います。
12-50の描写とも通じるM.ZDの基本鮮やかな色味は6028にも継承されていますね。更にクリアさが増したような印象さえ受けます。好みが分かれるこの鮮やかさですが、マクロに限っていえば私は好きな描写のレンズです。レンズ性能やチープではありますが価格が控えられた6028、マクロ初めてという方にも、マクロの敷居を低くしてくれるそんな印象のレンズです。
monopodさん
お褒め頂きありがとうございます。
ファインダーで撮ったので、眩しくてクラクラ・・
ライブビューってこういう時使うと便利なのに、後から気付きました。
チープですが、基本性能は大変良さそうなレンズです。
う〜ん、構図のセンスにレンズの良し悪しは関係ありませんね、脱帽!