Olympus E-M1,M.ZD ED 12-40mm F2.8 PRO フィールドテスト|7|水

  

縦グリ追加してみました、EP-13のアイカップが売り切れ表示で注文できず、月曜日の夕方にやっと補充されました。縦グリはお届けまで二週間表示でしたが、水曜日に発送メールが届き本日到着しました。E-M1のグリップだと右手小指が窮屈で、ボディ底にはみ出る場合もあります。また長玉(Sigma APO MACRO 150mm F2.8)を試したところ完全に縦グリ着けた方がバランス良いだろうと思えました。E-M1のデザイン自体縦グリ込みでデザインされたのではないだろうかと思えるほど、しっくり来ました。

E-M1の水の表現、特に最後の光の反射などは、ファインデテールIIにより色ズレがなくスッキリした画が得られました。また、自動露出やホワイトバランスもブラッシュアップされている感じで、自動露出が中々素晴らしくスッキリした色味がでるように思います。解像感も最高に良い印象です。今まではBKTで3カットの露出違いで撮影していたのですが、フラッグシップ機を無駄にバシャバシャやりたくないと言うか、E-M1は単写撮りで、ジックリ撮るようにしました。

Olympus E-M1,M.ZD ED 12-40mm F2.8 PRO フィールドテスト|4|HDR

E-M1の新機能HDRを試してみました。1カット目Normal、2カット目HDR1、3カット目HDR2で撮っています。手持ちで撮りましたので連写時の画像ずれで、ぶれた画像になるのではないかと予想していたのですがちゃんと写りました。どういう仕組みになっているのかわかりませんが、画像のズレがないのが不思議です。メインの画像に露出を変えた他のカットは画像を重ねるのではなく、色情報を反映させているのでしょうか?

HDRボタンを押すとISOは200に固定され、4枚の連写が行われます、4枚目が恐らくプラス補正のカットではないでしょうか、連写の音がクシュ、クシュ、クシュ、クシュ〜〜〜ンみたいな感じで最後のシャッターが長めです。3カット目のシャッター音の後一呼吸あってから、シャッターが閉じられるそんな感じでした。危うく取り終わったと思って、カメラを動かすところでした。

このHDR機能を知った時すぐに考えたのが、風景写真などで緑の木々の葉っぱが黒くなるシーンを、明るいグリーンに出来るのではないかと思いました。そういう目的ではHDR1が自然な感じでありながら、Normalでは黒い部分が明るくなっています。ただ、階調オートとどう違うのだろうと言う気もします。で、最後のカットがHDR1のRAWデータを階調オートで現像したものです。中央の葉が黄色く傾きHDR1の色味とは根本的に異なる事がわかります。

ちなみに4連写されますがRAWデータは1枚のみ記録されています。画像を見るとHDRは反映されていないようです。ベースとなる1枚を撮り、残り3枚はメモリー上に展開し、合成が終わるとJPEGファイルに書き出して、メモリー上のデータは消去される、そんな仕組みではないかと予想しています。

この処理パワーと潤沢なメモリー、バッファ数も驚くほどの枚数が撮れますし、レンズデータも持ってないといけないことなど考えると、かなり贅沢なCPUとメモリーが奢られているのではないでしょうか。ファインデテールIIがOM-D下位機種(E-M5)に搭載されるのか?微妙な気もします。

Olympus E-M1,M.ZD ED 12-40mm F2.8 PRO フィールドテスト|3|光と原色

    

まず被写体がなんなのか、わかりますか?一枚目の赤いのと2列目左は、月決めしているタワーパーキングの車出口ドアの上についている信号ランプの接写です。ファインダーいっぱいにするのに手を伸ばし片手でシャッター切りました。黄色いハイライト部分のグラデーRAWがスムーズだったので、撮りっぱなしのをRAWから書き出ししました。パソコンのモニターに映し出された瞬間、ウソ!階調いいやんと呟いてました。赤と黒のコントラストも深い感じで、ハイライト部分の黃色も良く出ていると思います。カラーエンジンのなせる技だとは思いますが、12-40もいくらかは貢献しているのでは内でしょうか。

丸い光源のボケタのは、前に止まった車です。14-54mmでこういうシチュエーションだと例のぐるぐるボケが出るのですが、12-40のおかげなのか、これまた画像エンジンによるものなのか、E-M5で12-40を使って見るか、はたまたE-M1に14-54で試してみるか、一度検証してみないといけません。

次のトンネル内のは、ハイライト&シャドウコントロールでHIGHLIGHT7、SHADOW-7設定で書き出し。Olympus Viewer3のRAW現像でもハイライト&シャドウコントロールがE-M1から使えるようになりました。カラークリエーターも合わせて、試行錯誤がRAW現像で試せるのは、嬉しいです。

最後の二枚、白っぽい方は、カラークリエーターでCOLOR13、VIVID-2でRAWから書き出し、被写体はパジャマ代わりのジャージです。全体的に濃い感じで写るE-M1ですが、ちょっと露出を開けてハイキー気味にしても、中々粘ってくれる印象です。最後のグリーンは自宅の座椅子です、これはJPEG撮って出し。赤にしろグリーンにしろ、原色も良い感じです。

E-M1の色、これを見た感じではこってり系なのかな?E-1発売から10年、フォーサーズの新規開発はストップと言うことで、仕切り直しのE-1の色味を意識した色なの?まさかね・・・撮って出しでこの感じですから、かなり好みの色出そうなE-M1の初感です。

Olympus E-M1,M.ZD ED 12-40mm F2.8 PRO フィールドテスト|2|AFターゲット表示ONにすべし

    

本文はまた後で、取り敢えずM.ZD 12-40mm F2.8 PRO撮影分をエントリー。JPEG撮って出しアスペクト比以外ノートリミングですが、空のアップはPLフイルター使用です。

さて、12-40mmの描写力ですがE-M1とのコンビで初めて使うわけですが、遠景から近景・接写域まで隙のない写りに仕上がっているように思います。設定値はデフォルトのままでテスト中ですが、E-M5より落ち着いた絵づくりはJPEG撮って出しでも良い色味で好みです。ここまでJPEGがガンバてくれると、BLOG写真はJPEGでいいかなと思います。E-M5では苦労したグリーン系もアッサリと私のOKラインを越えました、撮影後の後手間を随分と楽にしてくれそうです。カラーエンジン3年煮詰めたというだけのことはあると思います。

E-M1を初めてのフィールドに連れ出したのは良かったのですが、マニュアルも読まず、初期設定のままの使用で出撃したものですから、撮影中え?という事もありました。森の中のシチュエーションでファインダー内のAFフレームが細罫でしかも黒ですから、何処にAFフレームがあるのか解りません。画面上の緑の丸がハイライト表示したことでAFが合致したのはわかりますが、何処にあってるのやら(^^;

せめてAFフレームがハイライトしてくれないか?と思っていたら、メニューにありました!歯車Aの2画面目AFターゲット表示をONにすることで合焦時にターゲット枠が表示されるようになります。これデフォルトでONでよくありませんか?

2時間ほど使ってE-M1の新化を感じた部分は、AF後のマニュアル補正時、最後の追い込みをジックリできるようになってました。ブログにも「OM-Dの憂鬱なピント」と題してエントリーしたこともありました、最後の微妙な詰めをやってる段階でMFが終了しちゃってましたから、かなり敏感な設定に難儀してました。それがE-M1は絶妙といえる程に新化しています。もしかして撮り手の気持ちわかってるの?と言うくらい、意思の疎通ができる様になってます。

 

Olympus E-M1,M.ZD ED 12-40mm F2.8 PRO フィールドテスト|1

    

E-M1を語るには初回の撮影ですので、もう少し使ってからにしたいと思いますが、いくつか気になる点がありましたのでその報告をしておきます。いくつか設定を変更した後、メイン・サブダイヤルの切替を2にしたところ、サブダイヤル(背面側)のデフォルトWB変更がサブダイヤルを回しても反応してくれず、AUTOホワイトバランスから設定を変えることが出来ません。メニュー画面の歯車Gの画質/色/WB設定を見ると選択出来ない状態になっています。送られてきたときからこの状態だったのか?設定をしたためになったのかわかりません。一旦オール初期化をしてみたところ、無事切替レバー2でも、メニュー内歯車Gでも復活いたしました。

ところが、このエントリーを書きながら歯車は何だったかなと確認してみたところ、またしてもWB設定が選択不可状態になっております。切替レバー2も同様にAUTOホワイトバランスになったままサブダイヤルを回しても無反応です。そういう仕様なのか、この個体のみの不具合か気になるところです。嫌な予感がしましたので、昨日設定変更した後のWB稼働状態をマイセット1に登録していました。マイセット1をプッシュで無事復帰!暫くはこの状態で使って見て、11月4日に紅葉撮りの予定ですので、その後オリンパスに問い合わせしようと思います。

M.ZD 12-40mm F2.8 PROレンズの印象を少し、当初ZD14-54mmレンズを所有していますので、見送る予定だったのですがボディとのセットだと少々お安い(オリンパスオンラインショップで最大割引条件の場合レンズセットで購入すると約56,000円、単体購入で約67500円)という価格面と、E-M1の小型ボディとのマッチングバランスを考えるとM.ZD 12-40mm F2.8 PROレンズかなり魅力的。しかも最短撮影距離は全域0.2m、最大撮影倍率 0.3倍(35mm判換算 0.6倍相当)の寄れるレンズになっています。

風景、マクロ、ポートレートとかなり万能でF2.8通しの明るさも写欲をくすぐりますね。作り自体もProの名に見劣りしない精密感と重厚な印象で単焦点にも引けを取らない写りは、12、14,18,25,35,40mm6本分と考えると超リーズナブル(^^;

エントリーした試し撮りはすべてM.ZD 12-40mm F2.8 PROです。アスペクト比を3:2にした以外は、ノートリミングです。蝶はもう少し寄れます。
試し撮り強行してしまい、まだ仕事が残っていまして会社です。コメント返信もう少しお待ちください。