UNIXの著作権はNovellにあり—-裁判所が判断、敗れたSCO、ついに破産保護申請

E3128616.jpgユタ州の連邦裁判所は、UNIX OSの正当な所有者は(SCO Groupではなく)Novellであるとの判断を示したとのこと。


UNIXと言うOSは1965年MITとGE、AT&Tベル研究所が共同で「Multics」を共同開発した所から端を発する。

しかし動作が遅く、改良しても成果が上がらないと判断したAT&Tベル研究所が1969年に撤退。その後AT&Tのデニス・リッチとケン・トンプソンがDEの大型コンピュータ「PDP-7」でゲームをする為に、「Multics」からマルチタスクなどの機能を外し簡素化。

これがUNIXの原型となり、1974年UNIX-Version5のソースが公開されると、カリフォルニア大学バークレイ校でDBSの開発が始まる。その後、独自の拡張が施され、さまざまなUNIXへと派生していくことになるのです。 

例えばIRIX(アイリックス)シリコングラフィックス社 (SGI) によって開発されBSD機能拡張を施したSystem V系グラフィックスを得意とし、その後クレイ社に吸収合併。3DCGソフトMayaは、シリコングラフィックス社のエイリアス・フロント・システムズのAnimatorから進化した。

また、Solaris(ソラリス)はサン・マイクロシステムズによって開発され、一時期はサーバと言えばSUNと言う信頼を勝ち得た時代もある。その後無料で公開されたFreeBSDにその座を譲る事になり、現在はOpenSolarisとして、オープンソース化されている。

日本では1979年NEC(日本電気)から「PC-8001」が発売。1991年シアトルのハッカーから5万ドルでビル・ゲイツが買ったオペレーティングシステムDOSは、その後Windows95、98、XP、Vistaへと進化した。

話を戻すと、長い歴史のUNIXが著作権はNovellにあると裁定された一月後の今日、UNIX著作権訴訟に敗れたSCOは、ついに破産保護申請をすることになった。生か死かそんな究極の訴訟だったのか、思いもよらない結末に驚きを隠せない。ただ、UNIXが一企業の金儲けの道具にならなかった事を嬉しく思う一人です。

E-410 sigma150mm

2件のコメント

  1. adam12さんこんばんわ
    林道の通り道に、立ち枯れしている木なんですが
    丸い穴は多分鳥の巣なんじゃないかと思います。
    最近被写体がワンパターンで、模索中です。

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