E-620 OM75-150mm F4 試写。

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試写をするほどのレンズ画質ではないのですが、やっぱり気になるものです。手っ取り早くまずはデジタルで確認。打ち合わせに同行させ、使って見ました。回転リング式のズームリングを回すと当時使っていた時の感触が甦ってくる感じです。ズーミングではレンズ長は変わらない作りもいいですね。その分ピント合わせ時にはレンズ長がかわります。フォーサーズで使うと35mm換算150-300mmとなり超望遠ズームの領域、撮る被写体も限られる感じです。

ピントリングの回転幅は、3/7回転位でしょうか超久し振りに使った割にはピントも合わせやすい感じでした。焦点距離が変わるズームですのでISはoffで使用。画の方は色収差が残る感じです、Lightroomで手動補正をする事で若干の改善はしましたが、完全に取り去る事は出来ないようです。基本フイルム機でモノクロ撮りというのがベストな方向かも知れません。

E-620 OM75-150mm F4 LR3

 

憧れの君。

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時は学生時代、写真倶楽部の同級生がM-1を購入した。その小さいながらもシャッター巻き上げレバーやフイルム巻き戻ノブなどは、他のメーカーよりも大きく、見た目の小ささとは違い操作性がよいなというのはすぐに判断できた。シャッタ音の何とも言えない響きもまた素晴らしかった。程なくして私もユーザーとなったのだが私のはOM-1の方だった。

同じマウントのカメラは、お互いのレンズを交換しながら使う事が多く。お互いかぶらないレンズを買うようにした。彼が購入したレンズの一本がこのOM75-150mmF4だったのだ。当時は望遠好きな私は(今でもなのだが)一目で好きになってしまった。2倍ズームと地味な倍率だが、当時のズーム事情を考えると、無理の無い倍率で好感が持てた。機会を見てはよく借りていた、それでも所有者は彼で私のレンズでは無かった。

体育館でクラブ活動を見ていた二つ下級の憧れの君を、ひっそりと(あくまで「ひっそり」で「こっそり」ではない)撮影し引き伸ばし機で四つ切りまでプリントしていた、ほろ苦い青春の時季。今もこのレンズは特別で、そんなよき想い出のシンボル的な存在。出物があれば、いやきっとたいみんぐが合えば、いずれは手元にと思っていたのだが、そのたいみんぐが訪れた。
ショップの写真では箱付きだけだったのだが、実際現物が来て中を開けてビックリ。なんとレンズケースにタグ、更にはレンズ価格表までもが入っているではないか。相応の金額ならまだしも、非常にリーズナブルな金額だったのでうれしいというか、やはりたいみんぐはあったのだなと思う。

レンズ描写自体の評価は置いておいて、勿論使いはするが撮る目的の為だけに買ったのではない。これこそもう少し時が流れて、縁側で日向ぼっこでもしながらカメラとレンズを磨き昔を懐かしむ、私にとってはそんな存在の究極の一本なのだ。所有した喜びが、当時の事を甦らせてくれる。ようこそ、やっと逢えたね。そんな感じである。

当時のM-1使いの彼は、今でも私の誕生日には電話をかけてきてくれる。これと言って話す訳でも無いのだが今でも当時のままの二人である。彼は、カメラ部署ではないがキヤノン本社勤務である。逢う機会があれば、思う存分自慢してやろうと思う。
OlympusよE-Systemでもこんな思いにさせてくれないか!