Olympus E-M1,M.ZD ED 12-40mm F2.8 PRO フィールドテスト|4|HDR

E-M1の新機能HDRを試してみました。1カット目Normal、2カット目HDR1、3カット目HDR2で撮っています。手持ちで撮りましたので連写時の画像ずれで、ぶれた画像になるのではないかと予想していたのですがちゃんと写りました。どういう仕組みになっているのかわかりませんが、画像のズレがないのが不思議です。メインの画像に露出を変えた他のカットは画像を重ねるのではなく、色情報を反映させているのでしょうか?

HDRボタンを押すとISOは200に固定され、4枚の連写が行われます、4枚目が恐らくプラス補正のカットではないでしょうか、連写の音がクシュ、クシュ、クシュ、クシュ〜〜〜ンみたいな感じで最後のシャッターが長めです。3カット目のシャッター音の後一呼吸あってから、シャッターが閉じられるそんな感じでした。危うく取り終わったと思って、カメラを動かすところでした。

このHDR機能を知った時すぐに考えたのが、風景写真などで緑の木々の葉っぱが黒くなるシーンを、明るいグリーンに出来るのではないかと思いました。そういう目的ではHDR1が自然な感じでありながら、Normalでは黒い部分が明るくなっています。ただ、階調オートとどう違うのだろうと言う気もします。で、最後のカットがHDR1のRAWデータを階調オートで現像したものです。中央の葉が黄色く傾きHDR1の色味とは根本的に異なる事がわかります。

ちなみに4連写されますがRAWデータは1枚のみ記録されています。画像を見るとHDRは反映されていないようです。ベースとなる1枚を撮り、残り3枚はメモリー上に展開し、合成が終わるとJPEGファイルに書き出して、メモリー上のデータは消去される、そんな仕組みではないかと予想しています。

この処理パワーと潤沢なメモリー、バッファ数も驚くほどの枚数が撮れますし、レンズデータも持ってないといけないことなど考えると、かなり贅沢なCPUとメモリーが奢られているのではないでしょうか。ファインデテールIIがOM-D下位機種(E-M5)に搭載されるのか?微妙な気もします。